委譲の設計パターン
対象読者: どの作業をサブエージェントに切り出すか決めたい方、委譲の型を知りたい方
前提知識: サブエージェントとは の基礎
委譲にはいくつかの型があります。型を意識すると、渡す情報と受け取る形式が決めやすくなります。
3つの基本型
| 型 | 目的 | 受け取る形式 |
|---|---|---|
| 調査型 | 広い範囲を調べて結論を得る | 結論と根拠の要約 |
| レビュー型 | 成果物を別視点で確認する | 指摘事項の一覧 |
| 並列型 | 同じ処理を対象を変えて回す | 対象ごとの結果 |
調査型
もっとも効果が大きい型です。調査は読む量が多く、そのすべてがメインのコンテキストに残ると後続の作業を圧迫します。
graph LR
Main["メイン"] -->|調査範囲と観点| Sub["サブエージェント"]
Sub -->|結論と根拠のみ| Main- 渡すもの:調査の目的、対象範囲、判断の観点
- 受け取るもの:結論、根拠となる箇所、判断できなかった点
「見たものをすべて報告する」形式にすると、委譲の意味がなくなります。結論を先に、根拠は絞って返させます。
レビュー型
作成した本人が自分の成果物を確認しても、同じ見落としが再現します。別のサブエージェントに、成果物と評価基準だけを渡して確認させます。
- 渡すもの:成果物、評価基準、対象範囲
- 渡さないもの:作成時の経緯や意図(先入観になる)
作成の経緯を渡さないことが、独立した視点を保つポイントです。
並列型
同じ処理を複数の対象へ適用する作業に使います。対象ごとに独立していることが条件で、前の結果を使って次を決める作業には使えません。
- 渡すもの:共通の手順、担当する対象、出力形式
- 注意点:出力形式をそろえないと、後で統合できない
共通して必要な4点
どの型でも、指示には次の4つを含めます。
- 目的 — 何のためにこの作業をするか
- 入力 — 対象と、参照してよい情報
- 完了条件 — どこまでやれば終わりか
- 出力形式 — どんな形で返すか
このうち抜けやすいのが完了条件と出力形式です。この2つがないと、返ってきた結果をメイン側で扱えません。
まとめ
- 委譲の基本型は調査型・レビュー型・並列型の3つ
- 調査型では、見たものすべてではなく結論と根拠を返させる
- レビュー型では作成の経緯を渡さず、独立した視点を保つ
- どの型でも、目的・入力・完了条件・出力形式の4点を指示に含める
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