フックの活用例
対象読者: フックで実際に何を自動化できるか具体例を知りたい方
前提知識: フックの発火ポイント の基礎
フックは仕組みとして自動的に動くため、AIの判断に依存しない制御ができます。代表的な使い方は4つです。
1. 品質ゲート
変更を加えた直後に検査を走らせ、基準を満たさなければ先へ進ませません。
| 対象 | 実行する検査 |
|---|---|
| コード変更後 | テスト、型チェック、リンター |
| 文書作成後 | 用語チェック、内部リンクの検証 |
| 設定変更後 | 構文チェック、スキーマ検証 |
AIに「テストを実行してください」と指示するのと違い、フックなら実行漏れが起きません。検査結果をAIへ返せば、そのまま修正させることもできます。
2. 安全確認
危険な操作を、実行される前に止めます。
- 許可されていないディレクトリへの書き込みを中断する
- 削除操作の前に対象を提示して承認を求める
- 本番環境への接続を検知したら停止する
ツールの権限設計と組み合わせると、「そもそもできない操作」と「条件付きで止める操作」を使い分けられます。
3. 記録
何がいつ実行されたかを自動的に残します。人が指示しなくても記録されるため、後から問題を追跡できます。
- 実行したツールと引数
- 変更したファイルの一覧
- 承認を求めた操作と、その結果
記録は評価の材料にもなります。どの工程で失敗が多いかを、実際の記録から把握できます。
4. 前提の統一
セッション開始時に、常に必要な情報を読み込ませます。
- プロジェクトの規約や用語ルール
- 触ってはいけないディレクトリの一覧
- 現在の作業ブランチや環境の状態
毎回プロンプトに書く必要がなくなり、書き忘れによるばらつきもなくなります。
自動修正は見えるようにする
フックで自動整形や自動修正を行う場合、何が変わったかを見えるようにすることが重要です。裏側で書き換えが起きると、意図しない変更に誰も気づかないまま進みます。
- 修正した内容を出力に残す
- 修正の範囲を、機械的に判断できるものに限定する
まとめ
- フックの主な用途は、品質ゲート・安全確認・記録・前提の統一
- 指示と違い、フックは実行漏れが起きない
- 記録は問題の追跡だけでなく、評価の材料にもなる
- 自動修正は、変更内容が見える形にしておく
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