スキル・プロンプト・ツール・MCPは、どれも「AIにできることを増やす」仕組みに見えますが、渡しているものが違います。
何を渡しているか
| 仕組み | 渡すもの | 例 |
|---|---|---|
| プロンプト | その場の指示 | 「この文章を3行で要約して」 |
| スキル | 再利用可能な手順・判断基準 | 記事作成の手順、レビュー観点 |
| ツール | 実行できる機能 | ファイル読み書き、検索、API呼び出し |
| MCP | ツールへの接続方法の標準 | 社内DBへの接続を標準規格で提供 |
境界を一言でいうと、**スキルは「やり方」、ツールは「できること」、MCPは「つなぎ方」**です。
判断の流れ
graph TD
Q["何が足りないか"] --> A["実行できる機能がない"]
Q --> B["やり方が毎回ぶれる"]
Q --> C["今回だけの指示"]
A --> T["ツールを用意する"]
T --> M["接続先が外部システムなら MCP を検討"]
B --> S["スキルにまとめる"]
C --> P["プロンプトで指示する"]よくある取り違え
手順で解決しようとしてツールが必要なケース
「社内データベースの内容を教えて」という要求に対し、手順書をいくら整えても答えは出ません。データへアクセスする機能そのものが必要です。この場合はツール、接続を標準化するならMCPを検討します。
毎回プロンプトで書いているケース
同じ指示を毎回書いているなら、それはスキルにすべき兆候です。1か所にまとめれば、改善もその1か所で済みます。
スキルに手順を詰め込みすぎるケース
スキルは手順を渡す仕組みであり、実行そのものは行いません。決定的な処理は、スキルの中で説明するよりツールとして実装したほうが安定します。
組み合わせて使う
実務では、これらは競合せず組み合わせます。
- MCP で社内ドキュメント検索の接続を提供する
- ツール としてその検索機能をAIに渡す
- スキル で「記事を書くときは、まず社内ドキュメントを検索し、出典を明記する」という手順を定める
- プロンプト で今回のテーマを指示する
まとめ
- プロンプトはその場の指示、スキルは再利用する手順、ツールは実行機能、MCPは接続の標準
- 足りないものが機能ならツール、やり方ならスキル
- 同じ指示を毎回書いているならスキル化の兆候
- 4つは競合せず、組み合わせて使うのが基本
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