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Claude CodeとCodexの使い分けと、作業を引き継ぐための記録

パステルのリング惑星と軌道を背景に「Claude CodeとCodexの使い分けと、作業を引き継ぐための記録」を配置した記事カバー パステルのリング惑星と軌道を背景に「Claude CodeとCodexの使い分けと、作業を引き継ぐための記録」を配置した記事カバー

この記事で学べること

  • 切り替え前に作業範囲と検証結果を確定し、引き継ぐ順序
  • 作業状況、完了事項、残タスク、注意点を引き継ぎ文書に残す方法
  • 共通ルールとセッションの区切りを使い、AIを切り替えても作業の前提を共有する方法

AIを切り替えても作業の前提を共有するための記録

Claude CodeからCodexへ作業を引き継ぐとき、会話の内容は自動では共有されません。次のAIが同じ判断基準で作業を再開できるように、現在の状況、完了したこと、残タスク、注意点を文書に残す必要があります。作業範囲や検証結果が曖昧だと、引き継いだAIが別の前提で進めてしまうためです。

このサイトでは、Claude CodeとCodexを同じリポジトリ(コードや文書、変更履歴をまとめて管理する場所)で併用しています。作業の種類に応じて使い分け、途中で担当を切り替えることもあります。

この記事では、引き継ぎ時に文脈が途切れる原因と、切り替え前に記録し、次のセッションで確認する手順を扱います。どちらのAIに任せるかはClaude CodeとCodexの使い分け記事で整理しています。引き継ぎ文書、共通ルール、作業の区切りを組み合わせることで、説明の繰り返しを減らしながら、人が作業状況を確認できるようにしています。

AIを切り替える前の記録と再開手順

切り替える前に、次のAIが実行してよい範囲と、まだ確認が必要な点を確定します。会話を丸ごと再現するより、再開に必要な状態を残すことが中心です。

  1. 変更したファイルと、完了した作業を確認する
  2. 実行した検証、その結果、未実行の検証を記録する
  3. 残タスク、判断理由、変更してはいけない範囲を引き継ぎ文書へ書く
  4. 次のAIに、引き継ぎ文書と共通ルールを読んでから再開するよう伝える
  5. 次のAIが把握した現状と、最初に行う作業が記録と一致するか確認する

使い分けの判断が済んでいても、検証待ちの作業を「完了」と渡すと、次のAIは確認を飛ばしてしまいます。完了と未確認を分けて残します。

日英の記事作成から検証への引き継ぎ例

このサイトでは、Claude Codeで日本語版と英語版の記事を作成し、Codexで記事の検証などを行いました。記事を作る作業と、できた記事を確かめる作業で担当を切り替えた例です。

検証へ渡すときの記録には、対象の日英記事、すでに確認したこと、まだ確認していないことを分けて残します。次のAIが作成済みの記事を読み、日英の対応や検査結果を確かめるための引き継ぎです。これはこのサイトでの使い方であり、各製品が担当できる作業を限定するものではありません。

AIの切り替えで失われる会話の文脈

Claude CodeからCodexへ切り替えても、Claude Codeのセッション(ひと続きの作業や会話)の内容は自動では引き継がれません。Codex CLIには過去のCodexセッションを再開する機能がありますが、Claude Codeの会話履歴を取り込む機能ではありません。[1]

そのため、変更したファイル、完了事項、残タスク、現在の状態に至った判断の経緯を、Codexへ改めて伝える必要があります。

同じAIとの会話を長く続ける場合にも、文脈の問題があります。会話が長くなるほど、AIが処理するトークンの量が増えます。トークンは、AIが入力や出力を処理する際のテキストなどの単位で、使用量や扱える文脈の長さに関係します。会話が長くなると、古い内容を参照できなくなります。

会話の文脈が途切れることと、引き継ぐたびに説明し直すことが重なると、複雑な作業ほど負担が増えます。このサイトでは、引き継ぎ文書、共通ルール、セッションの区切りという3つの方法で対処しています。

引き継ぎ文書に残す4項目

このサイトでは、作業を引き継いだCodexが最初に読むメモを「agent-handoff」と呼んでいます。現在の状況と残タスクを共有するための文書です。

人のチームで担当者が変わるときに引き継ぎ文書を用意するのと同じ考え方を、AI間の作業にも適用しています。基本となるのは、次の4項目です。

項目記録する内容
現在の作業状況今、何に取り組んでいるか
完了済みのこと前回のセッションで何が終わったか
残タスク次のセッションで何に対応する必要があるか
注意点判断の経緯、制約、試したがうまくいかなかったこと
この表は横方向にスクロールできます。キーボードでは、表にフォーカスして左右の矢印キーを使用してください。

これらを簡潔にまとめたファイルがあれば、引き継ぐときに「このファイルを読んでから作業を再開してください」と伝えられます。作業範囲や検証結果も、この4項目の中で次のAIが把握できるように残します。

引き継ぎ文書の例

以下は、このプロジェクトで使う引き継ぎ文書の構成例です。コマンドの実行条件や表記ルールも、注意点として残しています。


## 現在の作業状況

サイトのブログ記事5本を新規作成する作業を進めています。

日本語版は3本完了、英語版はまだ着手していません。

## 完了済みのこと

- `claude-codex-handoff-workflow.md`(日本語版)の作成
- `japanese-ai-instruction-tips.md`(日本語版)の作成
- `feature-branch-conflict-retreat.md`(日本語版)の作成

## 残タスク

- 残り2本の日本語版を作成する
- 全5本の英語版を作成する
- `npm run review:content` で検証する

## 注意点

- 英語版の一人称は `I` のみ(`we` / `our` / `us` は禁止)
- `npm run build` はユーザーの明示承認なしに実行しない

npm run agent:handoffによるドラフト生成

このプロジェクトには、npm run agent:handoffで引き継ぎ文書の雛形を生成する仕組みがあります。毎回ゼロから書く負担を減らすために用意しました。

スクリプトはGitの状態を参照し、変更されたファイルの一覧、差分の概要、現在のブランチやコミットの情報をまとめたドラフトを出力します。生成されたファイルは.agent-handoff/current.mdに保存されます。作業者が内容を確認し、必要な説明を補足してから使います。

このファイルはコミットしません。セッション間の引き継ぎに使う、一時的なメモとして扱っています。

両方のAIが参照する共通ルール

Claude CodeとCodexが共通して守るルールは、shared/配下にまとめています。Claude CodeはCLAUDE.md、CodexはAGENTS.mdを起点として読み、どちらからも同じshared/rules/を参照する構成です。

最初に読む指示ファイルが異なっていても、共通の方針を二重に管理せずに済みます。新しいルールを追加するときは、shared/rules/内の該当ファイルを更新すれば、両方のAIが参照できます。引き継ぐたびに、ツール間のルールの違いを説明する手間も減らせます。

作業の区切りに合わせたセッションの切り替え

一つのセッションで長く作業を続けると、会話履歴が積み重なり、トークン消費が増えます。このサイトでは、Claude Codeでの作業に区切りがついたら引き継ぎ文書を更新し、Codexのセッションをその文書から始めるようにしています。

切り替えにも、文書の更新と内容確認の手間がかかります。会話を続ける場合との費用差は測っていないため、切り替えによるコスト削減はここでは主張しません。切り替えのタイミングは、一つの機能や一本の記事が完成したときなど、作業が自然に区切れる時点を選んでいます。

まとめ:作業の区切りで残す引き継ぎの記録

引き継ぎの中心は、完了と未確認を分け、次のAIが同じ前提で再開できる記録を残すことです。ツールを選ぶ判断と、選んだ後の引き継ぎ手順を分けると、確認漏れを見つけやすくなります。

作業を引き継ぐときは、現在の状況、完了事項、残タスク、注意点を文書に残し、両方のAIが共通ルールを参照できるようにします。作業の区切りで文書を更新し、人が内容を確認できれば、次のAIが同じ前提で再開するための記録になります。

参考文献

  1. OpenAI, Codex CLI, ChatGPT Learn

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