Vibe Codingでサイトを作って3ヶ月で学んだこと:技術・設計・運用の気づきをまとめた総括
この記事について
AI Learning Playgroundの構築を始めてから約3ヶ月が経ちました。この記事では、Vibe Codingでサイトを作り続けた期間を振り返り、技術・設計・運用の3つのフェーズで得た気づきを整理します。
「Vibe Codingは簡単だ」とも「難しい」とも言い切れないのが正直な感想です。どの部分に時間がかかり、どの部分が想定よりスムーズだったかを、できるだけ具体的に書きます。
技術フェーズ:AIはコードを速く書けるが、意図を伝えるのに時間がかかった
最初の1ヶ月は、Astro + Starlightの環境をAIと一緒に構築する技術フェーズでした。
AIはコードを生成するのが速い一方、私が何を求めているかを正確に伝えることに時間がかかりました。「ナビゲーションを多言語対応にしてほしい」という指示では、AIが生成するコードの方向性が毎回少し異なりました。「日本語と英語のどちらを基準にするか」「URLの構造をどうするか」「翻訳がない場合の表示はどうするか」という前提条件を一つずつ確認しながら指示を組み立てる必要がありました。
この経験から学んだのは、「コードを書いてほしい」ではなく「この条件でこの動作を実現するコードを書いてほしい」という形で、条件を先に整理してから指示することです。
設計フェーズ:ハーネスの整備に時間をかけた結果、後半が楽になった
2ヶ月目は、CLAUDE.mdやshared/ルールファイルなど、AIへの指示を構造化する「ハーネス」の整備に集中しました。このフェーズは、作業の進捗が目に見えにくく、「本当に必要な作業なのか」という疑問を持ちながら進めた部分もありました。
しかし3ヶ月目に入ると、ハーネスを整備した効果が明確に出ました。AIが毎回同じ確認を必要とせず、指示の量が減りました。「このルールはCLAUDE.mdに書いてある」と一言添えるだけで、AIが参照して適切に対応するようになりました。
設計への投資は、最初は無駄に見えることがあります。しかし長期的に繰り返す作業がある場合、その投資は後から回収できます。
運用フェーズ:「作ること」より「維持すること」が難しかった
3ヶ月間を通じて、最も難しかったのは作ることではなく維持することでした。
記事を書き続けること、ハーネスを更新し続けること、AIが生成したコードの変更を定期的にレビューすること。これらは一度行えばよいものではなく、継続的に必要な作業です。
特に記事の品質を一定に保つことは、最初に想定していたよりも手間がかかりました。一つの記事を書き上げるだけなら短時間でできますが、記事間の一貫性を保ち、翻訳と内容が対応しているかを確認し、古くなった情報を更新するという作業が積み重なります。
3ヶ月間を通じた最大の気づき
Vibe Codingで最も時間がかかったのは、コーディングではなく指示の精度を上げることでした。
「何を作るか」を自分の中で明確にし、その意図をAIに正確に伝え、生成された結果が意図と合っているかを確認する、この一連のプロセスの質が、作業全体の効率に直結します。コードを書く能力よりも、「自分が何を求めているかを言語化する能力」の方が、Vibe Codingにおいては重要だと感じています。
次の3ヶ月でやること
- ハーネスのさらなる整備(特にレビュープロセスの自動化)
- 記事の多言語対応精度の向上
- 読者からのフィードバックを記事更新に反映する仕組みの構築
引き続き実際の経験をもとに記事を書いていきます。