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タイポグラフィを指示する

対象読者: フォント選びに迷う方、AIに「いい感じのフォント」と伝えてしまっている方
前提知識: 特になし

タイポグラフィはデザインの印象を最も大きく左右する要素です。フォントを「なんとなく見やすいもので」と指示するのではなく、分類・ウェイト・サイズ・文字間隔を具体的に伝えることで、AIは意図通りの文字組みを実現します。


フォントの分類を理解する

AIにフォントを指示するとき、分類名を使うと意図が正確に伝わります。

サンセリフ(Sans-Serif)

飾り線のない、シンプルでモダンな書体。デジタルUIに最も多く使われます。

  • Inter — スクリーン向けに設計された汎用性の高い書体。見出しから本文まで幅広く使える
  • Geist — Vercel が開発した現代的なサンセリフ。コンパクトな字幅と柔らかいアーチが特徴
  • Plus Jakarta Sans — デジタルインターフェース向けに設計されたフレンドリーな書体
  • Bricolage Grotesque — 独自のディテールを持つ現代的なグロテスク体。見出しに映える

セリフ(Serif)

文字の端に飾り線があるクラシックな書体。エディトリアルやブランドサイトに適しています。

  • Merriweather — 長文コンテンツへの可読性が高い伝統的なセリフ体
  • Playfair Display — 太細のコントラストが強く、見出しに明確な印象を与えるディスプレイセリフ
  • IBM Plex Serif — テクニカルで精密な印象を持つコンテンポラリーセリフ

モノスペース(Monospace)

全文字が同じ幅を持つ書体。コードブロックや技術コンテンツに使います。

  • Geist Mono — Geist Sans のモノスペース版。コードブロックとの相性が良い
  • IBM Plex Mono — 技術的なコンテンツに適した高可読性のモノスペース

ディスプレイ(Display)

大きな見出し専用の装飾的な書体。本文には使いません。

コンデンスド(Condensed)

標準より文字幅が狭い書体。スペースが限られたレイアウトや見出しに向いています。

エクスパンデッド(Expanded)

標準より文字幅が広い書体。ゆったりとした開放的な印象を与えます。


タイポグラフィの重要な用語

用語意味指示の例
フォントウェイト文字の太さ(100〜900)font-weight: 700(Bold)
フォントサイズ文字の大きさ(px / rem)font-size: 48px
行間(Line Height)行と行の間隔line-height: 1.5
文字間隔(Letter Spacing)文字同士の間隔letter-spacing: -0.02em
この表は横方向にスクロールできます。キーボードでは、表にフォーカスして左右の矢印キーを使用してください。

フォントペアリングの4つの戦略

2つのフォントを組み合わせるとき、コントラストと統一感を同時に実現するのが目標です。

1. 分類の違いでコントラストを作る

セリフ × サンセリフの組み合わせ。最も定番で使いやすいペアリング。

見出しに Playfair Display、本文に Inter を使ってください。
見出しは 64px、本文は 16px で、サイズの差でコントラストを出します。

2. ウェイトの違いでコントラストを作る

同じフォントファミリー内で太さを変える方法。統一感を保ちながら階層を作れます。

Inter Black(ウェイト900)を見出しに、Inter Regular(ウェイト400)を本文に使ってください。

3. サイズの違いでコントラストを作る

フォントが同じでも、サイズ差を大きくすることでメリハリが生まれます。

見出しを 3rem(48px)、本文を 1rem(16px)に設定してください。

4. 歴史的・様式的な繋がりで合わせる

同じデザイン時代や思想を持つフォント同士はペアにしやすいです。

ミッドセンチュリーモダンなデザインで、見出しに Futura、本文に Gill Sans を使ってください。

用途別タイポグラフィのプロンプト例

ビジネスサイト(Inter)

Inter を使って以下のタイポグラフィスケールでビジネスホームページを作ってください:
- 見出し:48px、font-weight: 700、letter-spacing: -0.02em
- サブ見出し:24px、font-weight: 600、letter-spacing: -0.01em
- 本文:16px、font-weight: 400、line-height: 1.5
- ボタンテキスト:16px、font-weight: 600
- キャプション:12px、font-weight: 400、letter-spacing: 0.02em
- テキストカラーは白背景に対してダークグレー(#333)

エディトリアルブログ(Playfair Display + Merriweather)

エレガントなタイポグラフィのブログレイアウトを作ってください:
- 記事タイトル:Playfair Display、56px、font-weight: 700、line-height: 1.1
- セクション見出し:Playfair Display、32px、font-weight: 600
- 本文:Merriweather、18px、font-weight: 400、line-height: 1.6
- 引用文:Playfair Display イタリック、24px
- カテゴリラベル:Merriweather Bold、12px、大文字、letter-spacing: 0.05em
- 本文コンテナの最大幅は680pxで可読性を確保

テックスタートアップ(Bricolage Grotesque + Inter)

SaaSランディングページのタイポグラフィを設定してください:
- ヒーロー見出し:Bricolage Grotesque、64px、font-weight: 700、letter-spacing: -0.03em
- 機能タイトル:Bricolage Grotesque、28px、font-weight: 600
- UIテキスト:Inter、16px、font-weight: 400、line-height: 1.5
- ボタン:Inter、14px、font-weight: 600、letter-spacing: 0.01em
- インタラクティブ要素はビビッドブルー(#3B82F6)

Eコマース(Plus Jakarta Sans)

アクセシブルなECサイトのタイポグラフィを設定してください:
- ページタイトル:Plus Jakarta Sans、40px、font-weight: 800
- 商品名:Plus Jakarta Sans、24px、font-weight: 700、line-height: 1.2
- 商品説明:Plus Jakarta Sans、16px、font-weight: 400、line-height: 1.5
- 価格:Plus Jakarta Sans、18px、font-weight: 700
- ボタンテキスト:14px、font-weight: 600
- 価格とCTAは強いカラーコントラストを確保してアクセシビリティを保つ

レスポンシブタイポグラフィ

画面サイズに応じてフォントサイズを変える2つの方法を覚えておきましょう。

流体タイポグラフィ(Fluid Typography)

画面幅に連動してなめらかにサイズが変わります。

以下のclampを使った流体タイポグラフィでランディングページを作ってください:
- 見出し:clamp(32px, 5vw, 64px)
- サブ見出し:clamp(24px, 3vw, 36px)
- 本文:clamp(16px, 1vw, 18px)

ブレークポイントベースのタイポグラフィ

特定の画面幅を境にサイズが段階的に変わります。

ブレークポイントベースのタイポグラフィでランディングページを作ってください:
- 見出し:デスクトップ48px、タブレット36px、モバイル24px
- サブ見出し:デスクトップ36px、タブレット28px、モバイル18px
- 本文:デスクトップ18px、タブレット16px、モバイル14px

AIへのフォント指示のベストプラクティス

  • フォント名は正確に記述する(「エレガントなセリフ」より「Playfair Display」)
  • ウェイトは数値で指定する(「Bold」より「font-weight: 700」)
  • 代替フォントを添える(「Interまたは類似のモダンサンセリフ」)
  • 本文テキストには必ず line-height を指定する(可読性の確保)
  • 見出しと大文字テキストには letter-spacing を明示する
クイズ