Level 5 実践: Issue からテスト・PR までを1つの流れで進める
対象読者: Level 4 まで完了しており、Issue から実装・テスト・PR までの一連の流れを Claude Code に委任したい方。
前提知識: Level 4 を読んでいること
このチュートリアルについて
Level 5 では、GitHub Issue を起点に、Claude Code に実装計画、コード変更、テスト、PR 作成までを一続きの作業として進めてもらいます。Claude Code はプロジェクトのファイルを読み、コマンドを実行し、変更内容を説明できます[1]。GitHub の Pull Request は、変更内容をレビューし、議論し、main へ取り込むための単位です[2]。
このレベルで完成するもの
Level 5 完了後、以下の流れを 1 つの作業単位として扱えるようになります。
flowchart LR
I["Issue を読む"] --> P["実装計画を作る"]
P --> B["ブランチを作る"]
B --> C["コードを変更する"]
C --> T["テストを実行する"]
T --> R["PR を作る"]Step 1: Issue の完了条件を整理する
Claude Code にいきなり実装させる前に、Issue の要件と完了条件を整理させます。
GitHub Issue #3「Contact フォームを追加する」を読んでください。
まず実装せず、以下を整理してください。
1. Issue が求めている変更
2. 完了条件
3. 変更が必要になりそうなファイル
4. 事前に確認すべき不明点確認するポイント:
- Issue の目的を正しく読めているか
- 変更対象が広がりすぎていないか
- 不明点を勝手に決めていないか
Step 2: 実装計画を承認してから進める
次に、実装方針とテスト方針を出してもらいます。
実装計画を作ってください。
条件:
- 既存の Next.js 14 + TypeScript 構成に合わせる
- UI は既存のデザインに合わせる
- 変更ファイルを最小限にする
- 実行する確認コマンドも書く
計画を出したら、まだファイルは編集しないでください。計画が妥当なら、編集を許可します。
計画で進めてください。
変更後に差分と確認結果を報告してください。Step 3: テスト結果と差分を確認する
実装後は、Claude Code に差分と確認結果を要約させます。
変更内容を確認してください。
1. git diff の要約
2. 実行したテスト・確認コマンド
3. 失敗したコマンドがあれば原因と対応
4. Issue の完了条件を満たしているかここで未対応があれば、PR を作る前に修正します。
Step 4: PR の本文を作る
PR の本文は、レビューする人が判断できる粒度にします。
この変更の Pull Request 本文を作ってください。
含める項目:
- Summary
- Testing
- Notes / Risks
- Closes #3例:
## Summary
- Add a contact form section to the portfolio site
- Add basic validation and accessible labels
## Testing
- npm run lint
- npm run typecheck
## Notes / Risks
- Email sending is not implemented in this level
Closes #3Step 5: PR 作成前の最終確認
PR を作る前に、作業ツリーと差分を確認します。
PR 作成前の最終確認をしてください。
- git status
- 変更ファイル一覧
- PR に含めるべきでない変更がないか
- Issue #3 に対する未対応事項がないか問題がなければ、GitHub の UI または gh pr create で PR を作成します。環境によって GitHub CLI の認証状態が異なるため、CLI 実行前にログイン状態を確認してください。
よくある失敗
| 失敗 | 原因 | 防止策 |
|---|---|---|
| Issue と関係ないファイルまで変わる | 変更範囲を先に固定していない | 計画段階で対象ファイルを確認する |
| テストなしで PR を作る | 完了条件に確認コマンドが含まれていない | Testing 欄を PR 前に埋める |
| PR 本文が抽象的 | レビューする人の判断材料がない | Summary / Testing / Risks を必ず書く |
まとめ: Level 5 で学んだこと
- Issue を読ませたら、実装前に完了条件と変更範囲を整理する
- ファイル編集の前に、実装計画とテスト方針を確認する
- PR 作成前に、差分・テスト結果・未対応事項を確認する
- PR 本文は、レビューする人が判断できる情報量で書く
次のレベルへ
Level 6 実践: PR が来るたびに自動でレビューが走る仕組みを作る では、作成された PR に対して Claude が自動レビューを投稿する GitHub Actions を作ります。
参考文献
- Anthropic, Claude Code documentation
- GitHub Docs, About pull requests
クイズ