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Claudeの機能・製品ラインナップ

約15分

対象読者: Claude の製品・機能を比較し、用途に合う利用方法を選びたい方
前提知識: 特になし

Anthropic は Claude をさまざまな形態で提供しています。チャット型インターフェース、開発者向けCLI、チームコラボレーション機能、エージェントSDKなど、用途・技術スタック・チーム規模に応じて最適な製品を選択できます。このページでは各製品の特徴と使い分けの指針を解説します。

graph TD
  A[Claude製品ラインナップ] --> B[Claude Chat]
  A --> C[Claude Code]
  A --> D[Claude Cowork]
  A --> E[Claude Design]
  A --> F[Chrome in Claude]
  A --> G[Claude Managed Agent]
  A --> H[Claude Agent SDK]

  B --> B1[一般ユーザー・ビジネス]
  C --> C1[開発者・エンジニア]
  D --> D1[チーム・組織]
  E --> E1[デザイナー・フロントエンド]
  F --> F1[自動化・スクレイピング]
  G --> G1[ノーコードエージェント運用]
  H --> H1[カスタムエージェント開発]

Claude Chat は、claude.com/chat からアクセスできるAnthropicのメインチャットインターフェースです。ブラウザから直接利用でき、コーディング・文書作成・データ分析・学習など幅広い用途に対応します。

主な機能:

  • Projects(プロジェクト) — 複数のファイルをアップロードし、会話間でコンテキストを維持できる機能。技術仕様書・議事録・コードファイルなどを参照しながら継続的な作業が可能です。
  • Artifacts(アーティファクト) — コード・文書・SVG・HTMLなどの生成物を別ウィンドウで表示・編集できる機能。生成したコードをその場でプレビューしながらイテレーションできます。
  • モデル選択 — Claude Opus(最高精度)、Claude Sonnet(バランス型)、Claude Haiku(高速・軽量)を用途に応じて切り替えられます。
  • ファイルアップロード — PDF・画像・スプレッドシートなどを直接添付して分析・質問できます。

対象ユーザー: 一般ユーザーから業務利用のビジネスユーザーまで。プログラミング知識不要で、最もすぐ使い始められる入り口です。


Claude Code は、開発者向けのターミナルCLIツール(claude コマンド)です。コードベース全体のファイル構造・依存関係・テスト結果を理解した上で、実際にファイルの読み書き・テスト実行・gitコマンドの操作を行います。単なるコード補完ツールではなく、タスク全体を自律的に実行できるエージェントとして機能します。

主な操作:

  • ファイルの読み書きと編集(複数ファイルにまたがる変更も可能)
  • テスト実行・結果確認・失敗箇所の修正
  • git操作(commit・branch・diff・stash)
  • シェルコマンドの実行(npm・cargo・pytest等)
  • MCPサーバーを通じた外部ツールとの連携

Claude Code を使いこなすには以下の概念を理解することが重要です。

CLAUDE.md(クロードエムディ) とは、プロジェクト固有のルールや文脈を記述するコントラクトファイルです。Claude Code が起動するとリポジトリルートの CLAUDE.md を自動的に読み込み、プロジェクトの概要・禁止事項・利用可能なコマンド・コーディング規約などを把握します。チームのルールをこのファイルに集約することで、Claude の動作をプロジェクトに最適化できます。

Skill(スキル) とは、再利用可能なタスク定義です。Markdownファイルとして記述した手順書をスラッシュコマンド(/blog/docs/test 等)として呼び出せます。定型作業をスキルとして定義しておくことで、繰り返し同じ指示を書く手間を省けます。

Agent(エージェント) とは、特定の専門知識・ツール・コンテキストを持つサブエージェント定義です。「ドキュメント専門エージェント」「セキュリティレビューエージェント」のように役割を分担し、メインのClaudeから起動して並列実行できます。

Sub Agent(サブエージェント) とは、エージェントが生成する子エージェントです。大規模なタスクを分割し、複数のサブエージェントが並列でタスクを処理するスウォーム(群)アーキテクチャを実現します。

Rules(ルール) とは、安全・品質・スタイルに関するプロジェクト固有の制約です。shared/rules/ などのディレクトリに配置し、CLAUDE.md から参照します。「本番デプロイは承認後のみ」「npm run build は禁止」といった制約をルールとして外部化することで、誤操作を防ぎます。

Hooks(フック) とは、Claude Codeの操作イベント(ファイル書き込み前後・コマンド実行前後等)に独自スクリプトをフックして実行する仕組みです。自動テスト実行・ログ記録・変更通知などをフックとして設定できます。

settings.json とは、Claude Codeの設定ファイルです。許可するシェルコマンド・ツール・環境変数・MCPサーバーの接続情報などを定義します。セキュリティポリシーに基づいて操作範囲を制限するために使います。

Command(コマンド) とは、/.claude/commands/ に配置するカスタムスラッシュコマンドです。Markdownファイルで手順を定義するだけで /コマンド名 として呼び出せるため、チームの標準作業フローを共有・再利用できます。

graph LR
  CLAUDE_MD[CLAUDE.md] --> |起動時読み込み| CC[Claude Code]
  SKILL[Skill] --> |/command で呼び出し| CC
  RULES[Rules] --> |制約を参照| CC
  HOOKS[Hooks] --> |イベントに割り込み| CC
  SETTINGS[settings.json] --> |権限・ツール設定| CC
  CC --> |生成・起動| AGENT[Agent]
  AGENT --> |分割実行| SUBAGENT[Sub Agent]

対象ユーザー: ソフトウェアエンジニア・開発者。ターミナル操作に慣れた方向けです。


Claude Cowork は、チームでClaudeを活用するためのコラボレーション機能セットです。個人利用を超えて、組織内でAIの成果物・知識・コンテキストを共有する基盤を提供します。

主な機能:

  • Shared Projects(共有プロジェクト) — チームメンバー全員が同一のコンテキスト(ドキュメント・設定)を参照しながらClaudeを利用できます。部門横断のドキュメント管理や、オンボーディング資料の整備に活用できます。
  • Team Artifacts(チームアーティファクト) — Claudeが生成したコード・文書・分析レポートをチームで共同編集・共有できます。一度作成した成果物を使い回すことでチーム全体の生産性が向上します。
  • 権限管理 — Admin(管理者)・Member(メンバー)・Guest(ゲスト)の3段階で、コンテキストの参照・編集権限をコントロールできます。機密情報を含むプロジェクトへのアクセス制限に対応します。

対象ユーザー: ビジネスチーム・プロダクトチーム・組織単位でのAI活用を検討しているユーザー。


Claude Design は、UIデザイン・プロトタイプ生成を支援するAI機能です。デザインの意図をテキストで説明するだけで、実装可能なコードや視覚的なプロトタイプを生成します。

主な機能:

  • UIコンポーネントのコード生成 — テキスト指示からReact・HTML/CSSのUIコンポーネントを生成します。デザインモックアップからすぐに動くコードへ変換できます。
  • デザインシステムとの連携 — 既存のデザイントークン(カラー・タイポグラフィ・スペーシング)を参照しながらコンポーネントを生成します。既存ブランドガイドラインとの一貫性を保てます。
  • 視覚的なプロトタイプ出力 — Figmaのような視覚的インターフェースで出力を確認しながらイテレーションできます。デザイナーとエンジニアが共通のアウトプットを起点に議論できます。
  • アクセシビリティ対応 — ARIAラベル・コントラスト比・キーボードナビゲーションを考慮したコード生成をサポートします。

対象ユーザー: UIデザイナー・フロントエンドエンジニア・プロダクトマネージャー。


Chrome in Claude(コンピューターユース)

Section titled “Chrome in Claude(コンピューターユース)”

Chrome in Claude は、ClaudeがWebブラウザを直接操作できる機能(コンピューターユース)です。スクリーンショットの取得・クリック・テキスト入力・スクロールなど実際のブラウザ操作をClaudeが自律的に実行します。

主な機能:

  • スクリーンショット取得と解析 — ページの現在状態をスクリーンショットとして取得し、内容を解析した上で次の操作を決定します。
  • フォーム操作 — Webフォームへの入力・送信・確認画面の処理を自動化できます。繰り返し発生するデータ入力タスクの自動化に適しています。
  • 情報収集・Webスクレイピング — 複数ページにまたがる情報収集を自動的に実行します。公開されているWebコンテンツのリサーチ・集計に活用できます。
  • セキュリティ考慮 — ブラウザ操作は必ずサンドボックス環境で実行することを推奨します。本番システムや認証情報を扱う操作には特別な注意が必要です。

ユースケース: Webスクレイピング・フォームの自動入力・UIの動作テスト・定型的なWebリサーチ。

対象ユーザー: 自動化エンジニア・QAエンジニア・データ収集業務を担当するユーザー。


Claude Managed Agent は、Anthropicが提供するホスト済みエージェント実行環境です。エージェントの実行基盤を自前で構築・運用することなく、定義したワークフローをクラウド上で実行できます。

主な機能:

  • ノーコードエージェントデプロイ — コードを書かずにエージェントのワークフローを定義・デプロイできます。技術的なインフラ知識がなくてもエージェント自動化を導入できます。
  • ワークフロー定義 — トリガー条件・実行ステップ・条件分岐・エラーハンドリングをGUI上で定義できます。
  • スケジューリング — 定時実行・Webhookトリガー・イベント駆動でエージェントを起動できます。
  • モニタリング — エージェントの実行ログ・成功率・エラー詳細をダッシュボードで確認できます。実行状態の可視化により問題の早期発見が可能です。
  • API経由での呼び出し — REST APIを通じて外部システムからエージェントを起動・制御できます。

対象ユーザー: ビジネスアナリスト・オペレーションチーム・エージェント運用をノーコードで始めたいユーザー。


Claude Agent SDK は、カスタムAIエージェントをプログラムで構築するためのSDKです。Python・TypeScriptで利用可能で、エージェントの定義・ツール登録・実行管理・マルチエージェントオーケストレーションを実装できます。

主な機能:

  • エージェント定義 — システムプロンプト・使用可能ツール・モデル選択をコードで定義します。エージェントの振る舞いを細かく制御できます。
  • ツール登録 — 関数・APIコール・データベースクエリなどを「ツール」としてエージェントに登録できます。エージェントが自律的にツールを選択して実行します。
  • 実行管理 — エージェントの実行状態・ログ・エラーをプログラムで管理します。長時間実行するエージェントのライフサイクル管理にも対応します。
  • Multi-agent オーケストレーション — 複数のエージェントを協調させるオーケストレーター・サブエージェントのパターンを実装できます。大規模タスクの並列分散処理が可能です。
  • Claude Code との連携 — Claude Code のエージェント機能もこのSDKを活用しています。ローカル開発環境でのエージェント動作検証にも利用できます。
graph TD
  SDK[Claude Agent SDK] --> ORCH[オーケストレーターエージェント]
  ORCH --> SA1[サブエージェント A]
  ORCH --> SA2[サブエージェント B]
  ORCH --> SA3[サブエージェント C]
  SA1 --> T1[ツール: Web検索]
  SA2 --> T2[ツール: コード実行]
  SA3 --> T3[ツール: データベース]

対象ユーザー: ソフトウェアエンジニア・AIエンジニア・カスタムエージェントを本番環境に組み込みたい開発者。


用途推奨製品
気軽にAIと対話したいClaude Chat
コードを書いてもらいたい(ターミナル)Claude Code
チームでAIを使いたいClaude Cowork
UIデザイン・プロトタイプを作りたいClaude Design
Webブラウザを自動操作したいChrome in Claude
エージェントをノーコードで運用したいClaude Managed Agent
カスタムエージェントを開発したいClaude Agent SDK

Q: Claude ChatとClaude Codeの違いは何ですか?

Claude Chat はブラウザで動作するチャット型インターフェースで、コーディング知識なしに使えます。Claude Code はターミナルで動作するCLIツールで、実際のコードベースを操作・実行します。コード生成だけでなく、ファイル編集・テスト・gitコマンドまで自律的に処理する点が大きな違いです。

Q: Claude Agent SDKとClaude Managed Agentはどう使い分けますか?

Claude Agent SDK はコードでエージェントを実装するため、高い柔軟性と細かい制御が可能です。Claude Managed Agent はノーコードでエージェントをデプロイ・運用できるため、エンジニアリングリソースが限られた場合や素早くプロトタイプしたい場合に適しています。

Q: CLAUDE.mdはどのプロジェクトにも必要ですか?

必須ではありませんが、プロジェクト固有のルール(禁止コマンド・コーディング規約・ディレクトリ構造)を定義することで、Claude Code の動作をプロジェクトに最適化できます。チーム開発では特に効果的です。

Q: Chrome in Claudeを使う際のセキュリティリスクは?

ClaudeがWebブラウザを操作するため、認証情報や機密情報を扱うサイトの自動操作には注意が必要です。サンドボックス環境での実行、最小権限の原則の適用、実行ログの定期確認を推奨します。



This page in English: Claude Features

このページの外部仕様・背景情報は、参考文献を参照してください。[1][2]

  1. Anthropic, Claude Code documentation
  2. Anthropic, Claude API documentation