Level 3: Builder — カスタムスキルで繰り返しを自動化する
毎回同じ指示を打ち込むのは非効率です。コードレビューのたびに「このコードをレビューして。バグ・パフォーマンス・型定義の観点で…」と入力するのは Level 2 のやり方です。カスタムスラッシュコマンドを使えば /review の一言でその指示が実行されます。
対象読者: MCP 連携を設定済みで、繰り返し作業をコマンド化してチームと共有したい方。
学習時間の目安: 読了 20分 + 実践 30分
カスタムスラッシュコマンドの仕組み
Section titled “カスタムスラッシュコマンドの仕組み”Claude Code では、.claude/commands/ フォルダに Markdown ファイルを置くことで、独自のスラッシュコマンドを作れます。
your-project/
├── .claude/
│ ├── settings.json
│ └── commands/
│ ├── review.md → /review で呼び出せる
│ └── changelog.md → /changelog で呼び出せる
└── CLAUDE.mdMarkdown ファイルの内容がそのままコマンドの指示になります。
ファイル名がコマンド名になります(review.md → /review)。
コマンド例 1: /review(コードレビュー)
Section titled “コマンド例 1: /review(コードレビュー)”.claude/commands/review.md:
# コードレビュー
現在の変更差分(git diff)を確認し、以下の観点でレビューしてください:
1. **バグの可能性** — null 参照・境界値エラー・例外処理の漏れ
2. **パフォーマンス** — N+1 クエリ・不要なループ・メモリリーク
3. **型の整合性** — 型定義の漏れ・暗黙の型変換
4. **セキュリティ** — SQL インジェクション・認証・入力バリデーション
## 出力形式
問題を「重要度(高/中/低): ファイル名 — 説明」の形式で列挙してください。
問題がなければ「レビュー完了: 問題なし」と返してください。呼び出し方:
/reviewコマンド例 2: /changelog(リリースノート生成)
Section titled “コマンド例 2: /changelog(リリースノート生成)”.claude/commands/changelog.md:
# リリースノート生成
`git log --oneline` で直近のコミット履歴を確認し、以下の形式でリリースノートを生成してください。
## 出力形式
```markdown
## [バージョン] - YYYY-MM-DD
### 新機能
- [feat コミットを要約]
### バグ修正
- [fix コミットを要約]
### その他
- [chore/refactor/docs コミットを要約]- コミットメッセージを技術者でない人にも伝わる表現に言い換える
- 内部リファクタリングや CI 変更は「その他」にまとめる
呼び出し方:
/changelog
## $ARGUMENTS で引数を受け取る
コマンドに引数を渡したい場合は、Markdown ファイル内で `$ARGUMENTS` を使います。
`.claude/commands/fix.md`:
```markdown
# バグ修正
以下のバグを修正してください:
$ARGUMENTS
## 対応手順
1. バグが再現するテストケースを先に書く
2. テストが失敗することを確認する
3. バグを修正する
4. テストがパスすることを確認する
5. 関連するドキュメント・コメントを更新する呼び出し方:
/fix ユーザーが存在しない場合に GET /users/{id} が 500 を返す問題$ARGUMENTS の部分に「ユーザーが存在しない場合に…」が渡されます。
通常の指示 vs カスタムスキルの比較
Section titled “通常の指示 vs カスタムスキルの比較”| 項目 | 通常の指示 | カスタムスキル |
|---|---|---|
| 呼び出し方 | 毎回文章を入力する | /コマンド名 の一言 |
| 品質の一貫性 | セッションごとにブレやすい | 毎回同じ指示で実行 |
| チーム共有 | 難しい | .claude/commands/ を git 管理すれば全員が使える |
| 引数の渡し方 | 毎回説明文を書く | $ARGUMENTS に続けて書くだけ |
.claude/commands/ フォルダを git で管理することで、チーム全員が同じコマンドを使えるようになります。
実践チュートリアル
Section titled “実践チュートリアル”手を動かしながら学びたい場合は、チュートリアルを参照してください。